訪問看護師とは、自宅療養をしている患者の家へ看護計画に基づきながら定期的に訪問し、患者の状態を管理、治療介助する看護師の事です。
病院勤務の看護師と異なる点は多く、勤務場所も訪問看護ステーションと呼ばれる所で法人形態が民間企業の所もあります。

病棟勤務と比べて訪問看護師ならではのメリットは3つあります。
1つ目は夜勤がないことです。病棟では夜勤が伴うため、結婚や子育てで夜に家を空けられない看護師は転職せざるを得ません。訪問看護師なら、オンコール日を除けば日中決められた時間内で仕事ができます。オンコール日も夜に電話を出る事はありますが、外出をするわけではありませんので比較的調整が可能です。

2つ目のメリットが夜勤がない看護師業としての平均給与が高いことです。
病棟勤務で夜勤ありの場合と比べると年収が30万円ほど安いですが、夜勤のないクリニック勤務の看護師よりは年収が高くなっています。働く時間帯を考えるとニーズが高い職業と言う事ができるでしょう。民間企業が運営する訪問看護ステーションは直帰が可能など規定が勤務先によって異なりますので、働く前に条件をよく確認する事が大切です。

3つ目のメリットは、患者とより深く密接にかかわれる事です。病棟勤務では大勢の患者の対応で時間がなく効率を迫られるのに比べ、訪問看護師は患者だけではなく患者の家族ともつながりをつくる必要があります。そのため時間に追われるのが好きではなく患者とゆっくりと付き合いたい人は訪問看護が向いているといえます。